
こんにちは。ヘキサゴンノート、運営者のけいです。
スペーシアに乗っていて、「走行中にスライドドアからガタガタという音が聞こえてくる」という方がいるようです。
段差を乗り越えるたびにコトコト鳴ったり、開け閉めするときにゴロゴロと違和感があったりすると、故障の前兆ではないかと心配になってしまいますよね。
実はスペーシアのスライドドアに関するガタガタ音の悩みは意外と多く、その原因もゴムの劣化から金具の調整不足まで多岐にわたります。
そのまま放置して高額な修理代がかかる前に、まずは自分でできるチェックや簡単なメンテナンスを試してみることが大切です。
- スペーシアのスライドドアから発生する異音の主な原因
- 自分でできるシリコンスプレーを使ったメンテナンス方法
- 放置すると危険な故障の前兆と修理費用の目安
- 愛車がリコールや保証延長の対象かどうかの確認ポイント
スペーシアのスライドドアがガタガタする原因と故障リスク
毎日乗っていると気づきにくいかもしれませんが、スライドドアからの異音は車からのSOSかもしれません。ここでは、スペーシアのスライドドアがガタガタしてしまう主な原因と、その音が示しているリスクについて詳しく見ていきましょう。

異音がキュルキュルやギシギシする場合
スライドドアから聞こえる音の種類によって、ある程度原因を絞り込むことができます。
例えば、ドアを開閉する際に「キュルキュル」「キーキー」といった高い音が鳴る場合、これはスライドレールやローラーの油切れが疑われます。金属同士が擦れ合っている音なので、早急に潤滑剤を塗布する必要があります。
一方で、走行中に「ギシギシ」「ミシミシ」ときしむような音がする場合は、ボディの歪みや、ドアと車体の隙間を埋めるゴムパーツが擦れている可能性があります。音が鳴っている状況と音の種類をよく観察することが、解決への第一歩です。
| 音の種類 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| ガタガタ・コトコト | ゴムの劣化、ストライカー(金具)のズレ、振動 |
| キュルキュル・キーキー | 油切れ、ベルト鳴き、ローラーの固着 |
| ゴロゴロ・ガリガリ | レールの砂噛み、ベアリングの破損(重症の可能性) |
ゴム劣化やローラー汚れの確認

「ガタガタ」音の犯人として最も可能性が高いのが、ウェザーストリップ(ゴムパッキン)の劣化です。
ドアの縁についている黒いゴム部品ですね。これが経年劣化で硬くなったり、潰れて弾力を失ったりすると、ドアとボディの間にわずかな隙間ができてしまいます。すると、走行中の振動でドアが揺れ、ガタガタと音が鳴るのです。特にゴムが硬くなりやすい冬場の寒い時期に音が大きくなるのが特徴です。
また、スライドドアを支えているローラーの汚れも原因の一つです。レール部分に砂埃や小石が溜まっていると、ローラーがスムーズに回らず、振動音の原因になります。MK32SやMK42Sなど、年数が経過しているモデルでは、ローラー自体が摩耗して真円ではなくなっているケースもあります。
スライドドア故障の危険なサイン
単なる「不快な音」で済めば良いのですが、中には本格的な故障の前兆であるケースもあります。
もし、オートスライドドアの開閉動作中に「ガガガッ!」と何かが引っかかるような大きな音がしたり、動きがぎこちなかったりする場合は要注意です。これはモーター内部のギアが欠けていたり、ワイヤーに過度な負荷がかかっていたりする可能性があります。
異音を放置したまま使い続けると、ある日突然ワイヤーが切れてドアが動かなくなる恐れがあります。違和感を感じたら、無理に何度も開閉テストを行わないようにしましょう。
ドアが開かないや閉まらない状態
ガタガタ音を放置した末の最悪のシナリオが、「スライドドアが開かない」、あるいは「閉まりきらない」という状態です。
半ドアの状態から動かなくなってしまうと、防犯上も安全上も非常に危険です。特にパワースライドドアの場合、手動で無理やり動かそうとするとワイヤーが絡まり、修理費用が跳ね上がることになります。
音が大きくなってきた段階で対処しておけば数千円で済んだものが、ユニット交換で数万円の出費になってしまうことも珍しくありません。
リコール対象かどうかの調べ方
スペーシアを含め、スズキ車のスライドドアに関しては、過去にいくつかのリコールやサービスキャンペーン(無料修理)が発表されています。
例えば、ドアロックの不具合や、パワースライドドアのワイヤー破断に関するものなどです。自分の車が単なる経年劣化なのか、それともメーカーが認めている不具合なのかを知ることは非常に重要です。
車検証に記載されている「車台番号」を控え、スズキ公式サイトのリコール情報検索ページで確認してみましょう。対象であれば無償で修理してもらえる可能性があります。
スペーシアのスライドドアのガタガタ音を直す対処法
原因がわかったところで、次は具体的な対処法について解説します。まずは自分でできる安価な方法から試し、それでも直らない場合はプロに頼るというステップがおすすめです。
シリコンスプレーを使ったメンテナンス

最も手軽で、かつ効果が高いのが「シリコンスプレー」を使ったメンテナンスです。これはウェザーストリップ(ゴム)の滑りを良くし、劣化を防ぐ効果があります。
使い方は簡単で、ドア側の黒いゴムパッキン全体にシューっと吹きかけ、少し馴染ませるだけ。これだけで、ゴムとボディの摩擦が減り、ガタガタ音が劇的に静かになることがよくあります。ホームセンターなどで数百円で購入できるので、コスパも最強です。
【超重要】5-56などの「潤滑油(鉱物油系)」は絶対に使わないでください!
クレ5-56などの一般的な潤滑スプレーはゴムを溶かしてボロボロにしてしまいます。必ず「無溶剤」と書かれたシリコンスプレーを選んでください。
レール清掃とグリスアップの方法
次に試したいのが、スライドレールの清掃です。ドアの下部や中部にあるレール部分を覗いてみてください。砂や真っ黒になった古いグリスが溜まっていませんか?
- まず、キッチンペーパーやウエスでレールの汚れをきれいに拭き取ります。
- 汚れが落ちたら、新しいグリス(またはシリコンスプレー)を薄く塗布します。
- ドアを数回開け閉めして、グリスを馴染ませます。
これだけで、ローラーの転がりがスムーズになり、「ゴロゴロ」という音が解消されることが多いです。洗車のついでに行うのがおすすめですね。
ストライカー調整で解決する場合
ゴムやレールのケアをしても直らない場合、車体側の金具(ストライカー)と、ドア側のキャッチ部分の噛み合わせがズレている可能性があります。
「コトコト」という音が段差のたびに鳴る場合は、この建付け調整で直ることが多いです。自分でネジを緩めて調整することも不可能ではありませんが、ミリ単位のシビアな調整が必要になるため、個人的にはディーラーや整備工場にお願いすることをおすすめします。
修理費用の相場とプロへの依頼
自分でやっても直らない場合は、プロに点検してもらいましょう。修理内容ごとの大まかな費用相場は以下の通りです。
| 修理・調整内容 | 費用の目安(工賃込) |
|---|---|
| ストライカー調整 | 無料 ~ 3,000円程度 |
| ウェザーストリップ交換 | 片側 5,000円 ~ 10,000円 |
| ローラー交換 | 片側 15,000円 ~ 25,000円 |
| モーターユニット交換 | 50,000円 ~ 100,000円前後 |
点検のついでなら、金具の調整くらいはサービス(無料)でやってくれる優しい整備士さんもいます。まずは「音が気になるので見てほしい」と相談してみるのが良いでしょう。
保証期間延長の可能性について

先ほどリコールについて触れましたが、リコールまでは行かなくても「保証期間延長」の対象になっているケースがあります。
通常は「新車登録から3年または6万キロ」などの一般保証ですが、特定の不具合に関しては「9年」などに期間が延長されていることがあります。スズキ車では過去に、パワースライドドアの作動不良に関して保証延長が出た事例があります。
有償修理になる前に、必ずディーラーで「保証の対象になりませんか?」と確認することをお忘れなく。
スペーシアのスライドドアがガタガタしたら早めの点検を
今回は、スペーシアのスライドドアから発生するガタガタ音の原因と対処法について解説しました。
愛車を長く大切に乗るためにも、気になったその時にケアしていくようにしましょう!
